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電子ピアノの試弾のポイント:店頭で確かめること・聞くことのチェックリスト(2026年版)

電子ピアノ選びで、数字だけでは決められないのが弾き心地です。当サイトのスコアはメーカー公表の仕様から機械的に出しているため、鍵盤の重さの感じ方や音の好みまでは測れません(スコアの出し方)。最後に頼りになるのは、店頭での試弾です。この記事では、限られた時間で何を弾き、何を確かめ、何を聞いておくかをチェックリストにまとめました。私たちは収録機種を実際に弾いてはいません。ここにあるのは特定の機種の感想ではなく、「どこを見れば違いが分かるか」という手順です。

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最終確認日: 2026-11-01

行く前に:候補を2〜3機種に絞る

売り場には多くの機種が並んでいます。端から順に弾いていくと、10分ほどで指も耳も慣れてしまい、違いが分かりにくくなります。候補を2〜3機種に絞ってから行くと、同じ条件で落ち着いて比べられます。

絞り込みには、置き場所の幅と奥行き、予算、夜にヘッドホンで弾くかどうかが役に立ちます。比較ツールで仕様を並べ、候補を検討ノートに入れておくと、店でスマホから見返せます。

候補の鍵盤の名前は鍵盤アクション一覧で確認できます。候補が展示されていなくても、メーカーが同じ名前で呼んでいる鍵盤を使った機種があれば手がかりになります。ただし本体の作りや設定で感じ方が変わることもあるので、参考程度に考えるのが安全です。

お店に電話で確かめておくこと

  • • 候補の機種が展示されているか(カタログにあっても、店に置いていないことがあります)
  • • 電源が入り、弾ける状態になっているか
  • • ほかの候補も同じ売り場にあり、行き来して弾き比べられるか
  • • 自分のヘッドホンを持ち込んで試してよいか

持ち物と、行く時間

  • • 自分のヘッドホン:家で使うものを持っていきます。プラグがミニプラグか標準プラグかを確かめておくと、変換プラグが要るか分かります(電子ピアノのヘッドホン端子の一覧)。
  • • いつも弾いている曲の楽譜:これから弾きたい曲でも構いません。短い部分で十分です。
  • • 寸法のメモ:置き場所の幅と奥行き、玄関・廊下・階段・エレベーターの寸法。
  • • 候補の一覧:検討ノートをスマホで開くか、印刷したチェック表を持っていきます。

行く時間は、平日の午前など売り場が静かな時間帯が向いています。にぎやかな売り場では、弱い音やスピーカーの低音、鍵盤の打鍵音が聞き取れません。1機種あたり10分以上は見ておくと、慌てずに済みます。

店で弾いて確かめること

弾く前に、スタッフにタッチの感度(弾く強さに対する音量の変わり方)などの設定を標準に戻してもらうと良いでしょう。展示機は設定が変えられていることがあり、そのままでは公平に比べられません。音色は、各機種のいちばん基本のピアノの音にそろえます。

チェック項目

  • • 弱い音の連打:同じ鍵盤をごく弱く何度か弾きます。音が途切れたり、急に大きくなったりせず、そろって出るか。
  • • 速い連打とトリル:同じ音の速い連打や、2つの音を交互に弾くトリルで、鍵盤の戻りが指に追いつくか。
  • • 鍵盤の奥の重さ:黒鍵と黒鍵の間、鍵盤の奥のほうを押したとき、手前とどれくらい重さが違うか。黒鍵の和音が多い曲で効いてきます。
  • • ハーフペダル:右のペダルを半分ほど踏んだとき、響きの残り方が少しずつ変わるか。入るか切れるかの2段階だけか。
  • • 小さな音量でのスピーカー:家で弾く音量まで下げても、低音がやせすぎず、聞きやすいか。
  • • ヘッドホンで長めに:自分のヘッドホンで10分ほど弾きます。耳の疲れや、音がこもって聞こえないかを確かめます。
  • • ヘッドホン中の打鍵音:ヘッドホンで弾いているときの、鍵盤のコトコトという音の大きさ。同行者に少し離れて聞いてもらうと分かりやすくなります。
  • • 椅子の高さと姿勢:椅子を自分の高さに合わせ、肘と鍵盤の高さ、譜面台の高さと角度、楽譜の見やすさを確かめます。

展示機につながっているペダルが、買ったときに付属するペダルと同じとは限りません。ポータブル型は、別売りのスタンドや3本ペダルを付けて展示していることもあります。何が付属するのかを聞いておくと確実です。

比べ方:候補ごとに、持っていった楽譜の同じ部分(8小節ほど)を、同じ順番で弾きます。最後にもう一度、最初の機種に戻って弾くと、慣れによる思い込みを減らせます。お店の許可があれば、スマホで短く録音しておくと、帰ってから聞き比べられます。

店の床や部屋の広さは、家とは違います。家の部屋での響き方や、階下への振動の伝わり方は、店では分かりません。打鍵音や振動が気になる場合は、マンション向けの静かな電子ピアノのガイドも参考になります。

このチェック項目は、検討ノートから印刷して持っていけます。

店で聞いておくこと

  • • 配送料と設置費:据置型は、組み立てと設置まで含まれるか。ポータブル型は、持ち帰りか配送か。
  • • 古いピアノの引き取り:引き取ってもらえるか、費用はいくらか。アップライトピアノなどは、専門の業者が必要になることもあります。
  • • 保証:期間と範囲、延長保証の有無。故障したとき、家に来てもらえるのか、送る必要があるのか。
  • • 展示品:値引きの有無と保証の扱い。傷や鍵盤のすり減りのほか、付属品(ペダル・椅子・譜面台・電源アダプター・説明書)がそろっているか。
  • • 搬入経路:玄関や廊下の幅、曲がり角、階段、エレベーターの奥行き。据置型は箱の大きさも聞き、測っておいた寸法と照らし合わせます。
  • • 納期:在庫があるか、届くまでどれくらいかかるか。

見積もりは、配送・設置費まで含めた総額で出してもらいましょう。紙かメールで受け取っておくと、ほかの店やネット通販と比べやすくなります。

見積もりがそろったら、10年の総額を計算するページに入れると、付属品や処分費まで含めて候補ごとに比べられます。

店で試せないとき、ネットで買うとき

近くの店に、候補が展示されていないこともあります。その場合は、大きな楽器店やメーカーの展示施設に問い合わせてみる方法があります。

ネット通販で買う場合は、届いてから家で弾いて確かめることになります。自分の部屋、椅子の高さ、ヘッドホン、いつもの練習時間で弾けるので、店頭より分かることもあります。ただ、2機種を同時に家に置くことはまずないため、弾き比べには向きません。

通信販売にはクーリング・オフの制度がありません。返品できるかどうかは、まずお店が定めた返品条件で決まります(お店が返品条件を表示していない場合は、法律で、商品を受け取った日を含めて8日以内なら送料を自分で負担して返品できます)。注文の前に、返品できる期間、重い荷物の返送料をどちらが払うか、箱を残しておく必要があるか、据置型を組み立てた後でも返品できるかを確かめておくと安心です。

レンタルや、借りたあとに買い取れる仕組みで家で試す方法は、買う前に家で試す方法のガイドにまとめています。

帰ってから:その日のうちに書き残す

感想は、時間がたつと混ざってしまいます。帰ったらその日のうちに、機種ごとに「良かった点」「気になった点」を検討ノートに書き残しておくと良いでしょう。チェック項目ごとに◯△×を付けるだけでも、1週間後に見返したとき判断しやすくなります。

店で「今日決めていただければ」と言われても、その場で決める必要はありません。見積もりの有効期限を聞いておけば、家で落ち着いて考えられます。家族と相談するときも、ノートを見せながら話すと、迷っている理由が伝わりやすくなります。

最後に、店でいちばん良く感じた機種が、家の置き場所や夜の練習に合うとは限りません。店で感じたことに、置き場所の寸法、ヘッドホン端子、重さを合わせて決めるのが現実的です。迷ったときは、後悔しない選び方のガイドも参考になります。

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